通訳士に求められる医療に関する知識
医療通訳士にとって必要な知識の一つに医療に関する知識があります。
まず、身体器官の仕組みに関する知識は医療通訳において欠かせない知識です。
ただし、これは医学知識というよりは、中学生の理科や高校生の生物の知識と考えておくとスムーズです。
そのため、参考図書としては中学2年生程度の理科の学習参考書となり、そこに載っている人体図や内臓、脳、骨格や筋肉などの名称や位置、構造などを両言語で伝えることができるようにしておけば問題ありません。
また、基礎的な医学用語に関する知識も必要で、一般的なかぜや胃炎などの誰にでもかかる可能性のあるものから、気胸などの多少聞きなれないものまで150程度の病気の名称を両言語で伝えられるようになっておく必要があります。
また、その原因と症状のごく簡単な豆知識まで身につけておけば安心です。
そして、検査や治療方法に関する基礎知識も耳にしたことがある用語、血液検査や内視鏡検査などの検査に関する用語や検査時に使う言い回しなども300程度身につけておく必要があります。