医療通訳士に求められている技術
医療通訳士に求められている技術において、日本語や対象言語の基礎力がまず必要になります。
医療通訳士を行う上で最低限度の程度の言語運用能力が必要かどうかの判断は非常に難しいですが、日本語と対象言語で日常会話が十二分にできれば大方問題ありません。
こうした一定の語学力については医療通訳のトレーニングの前提条件です。
そして、何よりも通訳技術が求められます。
リスニング力と理解する力は通訳利用者が何を言いたいのか、会話の趣旨を把握することが重要です。
会話を聞いて頭の中で文法や構文を分析するのでなく、会話の意味をとらえることが大事になります。
また、聞き間違いや勘違いは医療訴訟に発展することもありますので、聞いた単語の訳を素早く口に出すクイック・レスポンスというトレーニングを積むことが大事になります。
ほかにも短期記憶力を磨くことも必要です。
そのためには、会話を聞き終わった時点でリピートするリプロダクションというトレーニングが有効です。
補助するものとしてメモ取りも重要で、専門用語などのメモ取りは不可欠になります。